所長あいさつAbout IES

 慶應義塾大学では、経済学関連の研究を行っている研究者が緊密に連携することを目的として、「経済研究所」が2013年4月に設立された。慶應義塾大学では、経済学部・商学部・産業研究所・G-SEC Lab・ビジネススクール・総合政策学部などの学部・組織のみならず、その他学内のさまざまな組織においても経済に関連する研究が行われている。また、経済学以外の分野の研究においても、経済学的視点からの分析が必要な研究テーマは多数存在する。

 経済研究所は、経済に関連する様々な研究テーマについて、学部を超えた横断的な研究組織構築のため、それらの連絡・連携を促進する役割を担うと同時に、ワークショップ、コンファレンス、シンポジウム、講演会などでの研究成果の発表、Discussion Paperの刊行、そして研究者が共同で使用できるデータの収集・整備・蓄積などを通じて、研究活動を円滑にかつ効率よく実施するためのインフラを提供することを目指している。そして、そのような活動を通じて、外部機関との積極的な連携をはかることも目指している。現在、経済研究所にはファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター(RCFG)、パネルデータ設計・解析センター(PDRC)、国際経済学研究センター(CIE)、こどもの機会均等研究センター(CREOC)、財政金融研究センター(CFMP)、Center for Finance, Technology and Economics at Keio(FinTEK)、マーケットデザイン研究センター(SIMDI)の7つの附属センターがあり、活発に研究活動を行っている。

 日本社会は少子高齢化と人口減少、東京一極集中と地方経済の活性化、経済発展と資源・環境問題、年金や医療介護などの社会保障制度、労働の質と生産性の向上など多くの難しい課題に直面している。そして、これらの社会的課題について、経済学的視点に基づく多面的な研究を行う必要性と重要性は増している。経済研究所は、さまざまな経済問題に関する理論的研究、実証研究、歴史研究、政策研究などを行う学内の研究者を横断的に支援し、その研究成果を慶應義塾内外に積極的に発信する一助となりたい。