所長あいさつAbout IES
慶應義塾大学経済学部附属経済研究所は大学部理財科発足から125年を記念して2013年に設立されました。
慶應義塾の創設者である福澤諭吉は我が国においていち早く経済学の重要性を理解し、それ以降、慶應義塾大学は日本の経済学の先導者を常に担ってきました。
慶應義塾大学には経済学部のみならず、商学部・産業研究所・ビジネススクール・総合政策学部など様々な学部・組織に経済学や関連分野の研究者がおります。
経済研究所は慶應義塾大学に所属する経済学や関連分野の研究者の研究活動を推進する様々な取り組みを行っています。具体的には学内の研究者のネットワークの形成、研究会やコンファレンスなどの実施支援、学内で行われた経済学研究の成果発信、受託研究や寄付の受け入れ、外部研究機関との連携などを行っています。
また、経済研究所では附属センターを設置することで、いくつかの研究分野を重点的に支援する体制を整えております。現在、ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター(RCFG)、パネルデータ設計・解析センター(PDRC)、国際経済学研究センター(CIE)、こどもの機会均等研究センター(CREOC)、財政金融研究センター(CFMP)、Centre for Finance, Technology and Economics at Keio(FinTEK)、マーケットデザイン研究センター(SIMDI)、共同体メカニズム研究センター(CMRC)の8つの附属センターが設置され、活発に研究活動が行われています。
経済学は我が国の社会経済的な課題はもちろん世界各国での金融の安定、環境問題、貧困問題、人権問題などの様々な問題を解決するために不可欠な学問です。加えて、企業活動や日々の人々の意思決定といった非公共的な場面においても、経済学の学知が有用であることは多くの実証研究の示すところです。
経済研究所は福澤諭吉の「全社会の先導者たらん」との理念のもと、学問の世界にのみ閉じず、社会に開かれ活用される経済学の学知を創出する活動を支援するべく努めてまいりますので、皆様方には幅広いご支援をお願い申し上げます。