東日本大震災前後における建物倒壊危険度が住宅市場に与えた影響の検証

著者: 安田 昌平、行武 憲史、直井 道生
発行日: 2018年7月15日
No: DP2018-011
JELコード: R14, R21, R32
言語: 日本語
【要旨/ハイライト】

本研究は、震災リスクが不動産市場に与える影響が、東日本大震災前後でどのように変化するのか分析している。東日本大震災により、人々の震災リスクの認識がどのように変化したのか明らかにすることが本研究の目的である。 その結果、賃貸住宅市場、中古住宅市場ともに、震災後には危険な地域ほど価格が上昇していることが明らかになった。したがって、震災前では、危険な地域において震災リスクを過大に評価していた可能性があり、実際に震災が起こったことにより、震災リスクを下方に修正した可能性がある。