慶応義塾大学 経済研究所

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グローバリゼーションにおける市場規模
Market Size in Globalization

加藤隼人、大久保敏弘

2017年1月8日

JELコード : F12, F15, F20

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【要旨】

グローバリゼーションの顕著な特徴の一つとして、先進国における製造業の衰退と、中規模の発展途上国における急速な工業化が挙げられる。このような現象を解明するため、本研究は、3国の経済地理学(空間経済学)理論を提示する。理論モデルでは、3か国のそれぞれの市場規模は異なり、賃金は内生的に決定される。グローバリゼーションの初期段階において大国は産業集積を形成するが、後に中小規模の国に製造業を流出させてしまうことがわかった。製造業を失う局面において、大国における厚生が悪化する可能性があるため、大国は製造業の流出を防ぎ、産業集積を維持するような政策を実施する誘因がある。これらの結果は、各国の相対的な市場規模によってすべて説明することができることがわかった。