都道府県別パネルデータを用いた日本酒製造業の費用関数分析

著者: 斎藤 湧生、中妻 照雄
発行日: 2021年5月6日
No: DP2021-011
JELコード: C13, L11
言語: 日本語
【要旨/ハイライト】

日本酒は近年出荷量と酒蔵数が減少傾向にあったが、2020年に始まる新型コロナウイルス感染症拡大の影響で出荷量の減少が加速している。市場規模が縮小し続ける時代に日本酒製造業が持続可能であるためには、各酒蔵がコスト意識を持った経営を行うことが不可欠であろう。本研究では、日本酒製造業の費用構造を解析し、都道府県別のパネルデータを用いてトランスログ型費用関数を推定した。これにより日本酒製造業の費用構造、特に酒類と地域による差およびタイムトレンドに関して示唆に富んだ結果を得た。