明治期から第一次世界大戦期の日本産銅業におけるエネルギー利用
          著者: 山口明日香        
        
          発行日: 2019年3月22日        
        
          No: DPDP2019-010        
        
          JELコード: N750, N550, Q400        
                
          言語: 英語        
        
                  
        
        
          【要旨/ハイライト】
        
          
  近年、経済発展に伴って生じるエネルギー制約の対応について、歴史的に議論されている。本論文では、エネルギー選択の過程やその要因の解明を目的に、明治期から第一次世界大戦期における日本産銅業のエネルギー利用を考察した。先行研究で取り上げられている大規模鉱山のエネルギー利用だけでなく、小規模鉱山や鉱夫(生活用)のエネルギーの利用についても考察した。その結果、産銅業では、資金力、エネルギーの所要量や価格、エネルギーへのアクセス条件、さらにエネルギーの使用技術、鉱石の質、製品用途などの要因に規定されて、エネルギー利用が多様化したことが明らかになった。
 
               
          