北東アジアにおけるマルクス主義の非西欧的伝統
Non-Western Marxist Traditions in Northeast Asia

著者: 大西広
発行日: 2015年2月
No: DPDP2015-001
JELコード: B24
言語: 英語
【要旨/ハイライト】

世界のマルクス主義は様々に異なる伝統を持っており、その中には非西欧的なものも含まれている。たとえば、毛沢東主義、いくつかの日本マルクス主義やスターリニズムがあり、それらは別々に発展してきた。その中で、日本マルクス主義が形成した各種の伝統の中では戦前期に起源をもつ講座派理論と労農派理論が重要である。特に前者の講座派理論は韓国の左派経済理論にも影響を及ぼしている。こうした理論的共振関係は社会構造の後進性の根ざしたものである。