IES主催「特別ワークショップ」(講演者:Jan Magnus)(2019/10/8 開催)
内容
日 時:10月8日(火) 16時30分~18時00分
講演者:Jan Magnus (Vrije Universiteit Amsterdam)
演 題:"Earthquake Risk Embedded in Property Prices: Evidence from Five Japanese Cities"
幹 事: 中嶋亮(慶應義塾大学経済学部)
場所
西校舎527番教室
備考
共催:応用経済学ワークショップ・計量経済学ワークショップ
更新日
2019/10/08(火)
イベント開催報告
2019年10月8日に Vrije Universiteit Amsterdam and Tinbergen InstituteのJan Magnus教授による特別報告会が開催された。塾内の研究者と大学院生20名程度と塾外の研究者も1、2名の参加者がいた。報告論題は「Earthquake RiskEmbedded in Property Prices: Evidence from Five Japanese Cities」であった。
セミナー報告では短期および長期における地震リスクが日本の資産価格に与える影響を計測する効率的な推定方法が語られた。研究デザインではヘドニック資産価格モデルに確率荷重を取り入れた上で、多変量誤差コンポーネント構造を援用している。さらに、モデルを最尤法で推定し、分散計算を実施する手順が開発されている。
研究結果から歪みのある短期および長期地震価格は資産価格に有意な負の影響を与えていることが示されている。さらにMagnus教授が開発した推定アプローチを利用することで資産価格に埋め込まれた地震リスクに対する十分な補償を特定し、それを客観的な部分と歪められたリスク部分に分解することが可能となることも明らかにされた。
研究結果から歪みのある短期および長期地震価格は資産価格に有意な負の影響を与えていることが示されている。さらにMagnus教授が開発した推定アプローチを利用することで資産価格に埋め込まれた地震リスクに対する十分な補償を特定し、それを客観的な部分と歪められたリスク部分に分解することが可能となることも明らかにされた。