IES主催「特別ワークショップ」(講演者:松山公紀)(2019/5/30 開催)
内容
日 時:5月30日(木) 16時30分~18時00分
講演者:松山公紀 (Northwestern University)
演 題:"Reconsidering the Market Size Effect in Innovation and Growth"
幹 事: 大垣昌夫(慶應義塾大学経済学部)
場所
大学院校舎312番教室
備考
共催:マクロ経済学ワークショップ
更新日
2019/05/30(木)
イベント開催報告
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2019年5月30日にノースウエスタン大学経済学部松山公紀教授による特別報告会が開催された。塾内の研究者と大学院生10名程度と塾外の研究者も1、2名の参加者がいた。報告論題はReconsidering the Market Size Effect in Innovation and Growth(研究開発による経済成長に対する市場規模が及ぼす影響について)であった。
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研究開発を成長のエンジンとする標準的な経済成長モデルの斉一成長均衡では、市場規模(総支出)が大きいほど研究開発が活発に行われて成長率も高いということが知られている。標準的モデルでは考慮していない非相似的選好を導入すると市場規模が同一であっても一人当たりの支出が高く人口が少ない経済の斉一成長均衡では成長率が高くなるようなことが実証的に尤もらしい選好パラメータの範囲でも起こることが示された。本研究は需要側の要因が長期成長に及ぼす影響が一層よく理解できる枠組みを提供している。