医療財源の国際比較ー日本、ドイツ、オランダ、フランス、イギリス、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーを事例としてー
An International Comparative Study of Financing Healthcare: The Case of Eight Developed Countries in 1990s - 2000s

佐藤一光、大津唯、倉地真太郎、島村玲雄、土橋康人

2016年3月30日

JELコード : H51, I13, H77

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【要旨】

本稿は医療支出と財政構造の関係についての国際比較である。医療政策財源について,社会保険方式と税方式による違いが認識されてきたが,医療政策における財源調達の容易さは財源方式だけでは説明できない。筆者らは1990年-2010年の期間において,社会保険方式を採用する日本,ドイツ,オランダ,フランスと税方式を採用するイングランド,スウェーデン,デンマーク,ノルウェーの8か国について医療支出の動向と財政構造の比較分析を行った。財政構造の中でも保険料率の設定や税率の設定といった財源調達の権限が集権的である諸国において,人口の高齢化とは関係なく医療支出を伸ばしていることが分かった。