倫理的徳としてのゼロ時間割引率と通時的選択モデル
No discounting as a moral virtue in intertemporal choice
models

著者: Vipul Bhatt
発行日: 2014年8月
No: DP2014-003
JELコード: D91, H43, E03
言語: 英語
【要旨/ハイライト】

私たちは自分の将来を割り引くべきであろうか、あるいは人生の全ての部分を同様に大切にすべきだろうか?多くの倫理哲学者たちは時間割引をしないことを美徳と考える。本稿は両方の議論を説明する。批判的に本件に関する両方の意見を比較した結果、本稿は2つの結論を得る。最初に、ゼロ時間割引率はある種の経済条件のもとでは望ましくない含意を持つことがありえるし、実際に観察される個人の行動とは整合的でないことが多い。これらは重要であるが、時間割引をすることに倫理的基盤を与えるのには不足している。2番目に、規範的観点からは、ゼロ時間割引率を倫理的に正しいとする強力な倫理的基盤が存在する。